キミは泣いた。
ボクは少し笑った。
ボクの為に泣いてくれた事が嬉しくて。
ほんの少しだけ泣きながら
笑った。
●Despair
〜Worrying Producer〜 W●
やるべき事は山程あり、人手もあるのに1人で全てやらなければならない。
プルルは1つずつ順序立てながら何からすべきかを考える。
流石に小隊メンバーもケロンの軍人だ。【ジグソウシステム】の名前くらいは知っているだろう。さっきの通信でもガンガン喋っていたし。
だがそれがクルルに埋め込まれている事を知らせるべきかの決定権はプルルには無い。
もし知ったところで小隊一同クルルに対する接し方など何も変わりはしないだろうが、どうにも『努力』と言う大切な事を一切しなくなる気がしてならない。
今でもしていないのだから、これ以上底辺に近づける訳にはいかない。
だから話せない。
だからややこしくなる。
「ケロロ君お願いだからケロボールを貸して!!」
「んな事いきなり言われても我輩じゃなくて冬樹殿が持ってるし!それよりクルルはどうしたでありますか!?」
「それは良いから!じゃあ早く冬樹君から取り戻して来てよ!!」
「落ち着けプルル!まずクルルに何があったのかを説明してくれ!」
「プルルちゃん落ち着くでござるよ!」
言えたら何も苦労はしない。
目の前の幼馴染達を徹底的に馬車馬のように使いまくるだけだが、それが出来ない。
何よりも早くしなければいけないのはクルルを無菌状態にする事だ。だがそれをするにはどうしてもケロボールの力が必要になってくる。
それに定期的に脳のスキャンも撮って進行型なのかどうかも確かめなければ。
ただケロボールさえ手に入れば、全ては流れるように進むのに。
正直今は保健室に近付かせない事で精一杯だ。
「クルルが何か病気とかなら教えてであります!!どうしてキララ殿に連絡したのかも!!」
「病気じゃないから!ねぇケロロ君、お願い早くしてっ」
「クルルは我輩達の仲間であります!!…っ何で教えてくれないでありますか!?」
何で教えて上げられないのか。
プルルの判断で教えられるレベルの話じゃないからだ。
「…みんな、クルちゃんが心配なら早く私の指示に従って」
「だからっていきなりケロボールとか意味分かんないって事!!!何で隠すの!?仲間なのに何で!?」
司令室で堂々巡りの怒鳴り合い。
こんな事をしている暇など無いと言うのに。
一刻を争う時なのに。
「あっ、おじさま!本部より緊急連絡です!!」
「あ゛〜!?今はそれy「モアちゃん早く読み上げて!!」
「はいっ!」
ケロロの言葉を遮り焦るプルルにモアも焦る。
「【現時刻よりケロロ小隊は侵略活動以外の全指揮権をプルル看護長の元に置く。尚、現在本部よりガルル中尉及びキララ大佐が向かっている。到着次第指揮権はキララ大佐に移行する。そして衛生局よりドッグが向かっている。今回はクルル曹長の治療の為であり侵略とは一切関係の無い事。2人とドッグが地球を離れた時点で全指揮はケロロ軍曹に戻る】と…」
4人もモアも意味が分から無いのだろう。誰も何も言葉が出ない。
そんな中でプルル1人が少しだけ胸を撫で下ろした。
本部が動いたと言う事はキララの立ち回りは全て上手く行ったと言う事になる。この短時間で流石だ。
そして衛生局のドッグが来るならソコにクルルを転送させてオペが可能と言う事にもなる。無理に秘密基地に作るより余程衛生上安心だ。
ガルルにキララの両方が来れば自分よりずっと小隊を黙らせることが出来る。
プルルが動ける状況はキララによって整えられた。
無駄にしてはいけない。自分の仕事はクルルのジグソウをこれ以上壊れないように進行を食い止めることだ。
「…ケロロ君、今の通りよ。小隊指揮権は今私にあるの。ケロボールを取ってきて」
「プルルちゃん…」
「ケロロ君だけじゃないわ。全員急いで動いて頂戴」
「し、しかし理由も分からずっ」
「そうだぞ。一体本部もどうしたと言うんだ?プルル、お前は何を知っているんだ?」
「煩いわね!いい加減にしてよ?!」
金切り声に近いな、とプルル自身も思った。
言えない歯痒さを仲間にぶつけるのはお門違いなのは分かっている。
だがこのジレンマは非常に耐え難い。
「…ケロボールが手に入ったら私に貸して。それ以降秘密基地には立ち入り禁止よ。あとは日向家の皆さんに2人が来るけど侵略目的は無い事も伝えて頂戴」
シン、と司令室が静まり返るのは当たり前だ。
ココまで来ると自分だってロクに知らない【ジグソウ】を守るために、何をしているか分からない。
クルルを守るためなのか、ジグソウを守るためなのか。
嫌になってくる。
「…行ってくるであります。皆も一緒に」
最初に言葉を発したのはケロロだった。
「おいケロロ!」
「軍曹さぁん…」
「指揮権は現在プルル看護長。我輩達への命令は【ケロボールの奪還及び秘密基地への立入禁止】。急ぎ任務をこなすでありますよ」
先程まで子供のように喚いていたケロロが一番落ち着いて先に出て行った。
それに続き、プルルの様子を見ながら少しずつメンバーが出て行く。
プルルは誰とも目を合わせない。プルル自身、合わせるのが辛い。
「…プルルちゃん、1人で背負い込むのは互いに辛いで御座るよ」
最後にドロロが出ていき、広い司令室にプルル1人だ。
「……、何やってんのかしら私…」
共に苦しみを分かち合えるならとっくにしている。
助けて欲しい。
手伝って欲しい。
クルルを助けるために。
仲間を助けるために。
それが出来ない事が何だか悲しく、冷たい司令室が拍車を掛けてくる。
「2人とも…早く来なさいよね…」
1人にしないで。
冬樹からケロロへのケロボールの話は随分とすんなり通った。
夏美は最初こそ何をほざくかと突っぱねていたが、『プルルが必要としている事』・『クルルの治療に必要なこと』を伝えたら勢いも削がれたようだ。
何よりも小隊全員が誰一人ふざけてなど一切いない。表情は鎮痛だ。
ただ、淡々と願いに来たのだ。
「軍曹…」
「冬樹殿、大人社会も色々有るでありますよ。軍隊は特に上下関係が厳しいモンであります。じゃあ我輩は渡してくるから他の皆はさっきの話を」
「あぁ、分かったが…」
「ボケガエル…プルルちゃんを責めるような真似だけはすんじゃないわよ。そんな態度だなんて…絶対に何かある筈よ」
「大丈夫であります夏美殿、分かってるでありますよ」
不安そうな夏美に少し笑って、再びケロロのみ秘密基地へと戻って行った。
仲間だから。友達だから。
そんな生温い事は通じないのが大人の縦社会。軍隊ならば尚更それは徹底されている。【上からの命令は絶対】だ。
プルルも何かあってのあの態度だろう。
それはケロロも他のメンバーも肌で分かっている。そしてソレを口に出すほど子供ではない。
「大人ってホント、面倒臭いでありますなぁ…」
「…隊長、あとどの位で到着出来ますか?」
広い司令室にはプルルが1人だけ。沈んだ表情で座っていた。
モニターの先にはガルルだ。
【もうしばらくで到着出来る。ガララ大佐や本部は上手く動いたのか?】
「えぇとっても。…本当に上手に動きすぎて私、とても孤立しています」
小さな皮肉混じりだがガルルは何も言わない。
動かしたのは全てキララであり、そのお陰で上手く行っているのだ。
キララが責められる謂れなど何処にも無い。勿論プルルもキララを責める気などこれっぽっちも無い。
ただ、どうしても嫌味が出てしまう。
「隊長、今キララちゃんは…」
【寝ている。術後の動き過ぎもあるだろう。地球に到着しても【ジグソウ】を使うにはまだ時間がいるようだ】
義眼の術後に目まぐるしくキララは動いている。
既に神経への負担は尋常では無いはずだ。本来なら1日安静にしていなければいけないのに。
だが、動けるのが自分しかいないから『動くしか無い』のだ。あの面倒臭がりなキララも自分にしか出来無いと理解しているから、己の負担を承知で動いている。
誰もがそうだ。自分も自分に出来る事をやらなければ…。
「隊長…」
【どうした?】
「ジグソウの事、ケロロ君達に話してはいけませんか?」
それさえ話せられればこんなにキツい言葉も言わなくて済む。
隠し事をせずに協力を仰げるに越したことは無い。
【すまないが俺にそれを判断する程の力は無い】
「なら…誰ならあるんですか?上層部の誰なら」
【だーれも知らねーよ】
突然聞こえた第三者の声。
まだシートを倒したままで眼を閉じているキララからだ。
「キララちゃん…」
【地球に着くまでは寝ていろ。回復しないぞ】
【こんなに静かな中で喋ってれば勝手に聞える。プル姐、相当辛い思いさせているみたいだけど今は耐えてくれ。悪いと思ってる】
「えっ、あ…」
【見なくても落ち込んでる事くらい声質で分かるよ。幼馴染だからこそ辛いってのも分かるけど、私が動いた事を無駄にしないで】
ジグソウを埋め込んだ時点でキララに生まれ持っての聴力は無い。
願うのは【ジグソウ】でそう判断したのではなく、キララの心でそう感じて欲しい。
「ごめんね…キララちゃんが一番辛いのに…」
【そーだぞ?私が一番辛いし頭痛いしで大変なんだから……、なぁ、プル姐】
「なぁに?」
【あまりに辛かったら降りて良い。今作り上げた舞台を壊すことだけはしないで。演者としてプル姐は重要だけど、壊されるくらいなら降りて欲しい】
一番スムーズに進むように、全ての舞台を作り上げたのはキララだ。
プルルを心配している。だが同時にこの舞台に立てないならさっさと降りろとも言っている。
プルルの『看護長』としての腕が幼馴染達への負い目で鈍るようなら、演者として必要など無い。失敗は許さない。ならば早々と降りてくれ。
長い付き合いだからこそ、キララが心配の裏でそう言っているのが良く分かる。彼女は何事にも甘くない。他人にも自分にも、全てに置いて。
「………」
【まぁ辛いのは、皆だからって事】
何も言い返せないプルルにキララは言葉を続ける。
今回の舞台に『悲劇のヒロイン』など必要ない。そんな演者こそ一番に排除しなくてはいけない。命に関わる緊張感の中で勝手に感傷に浸られても邪魔なだけだ。
プルルの気持ちがまだしっかり固まっていない。
だがプライドが高い事を良く知っている。だから言葉を続ける。彼女は絶対に降りない。
【で、【ジグソウ】の存在は『知らなきゃ終わり。知っちゃったら黙っとけ』って感じ。かなり曖昧だから許可を求めても相手が困るだけさ。私だってチーム勧誘ならともかく、一般兵相手に許可を出していいか知らないもん。見たこと無いし】
「そう…」
【悪いけどそーゆーもんなんだ。……さてケロロ軍曹殿?盗み聞きは感心しないな】
「えっ?」
「ゲロッ!?」
瞬間、扉が開きケロロが顎から床に倒れた。
「あイダダっ…」
【うわ、すっげぇ音…何処から倒れたらそんな音すんだ?】
【随分頑丈な顎を持っているようだ。しかし何故顎から落ちるんだ?受身が出来無いともまた違う不思議な倒れ方だ…】
「ってぇ〜…いきなり何で…」
宇宙船の2人は暢気だが、プルルはまさか盗み聞きなど考えていなかったので相当驚いている。
何故、いるのだ。
【ジグソウ】の事を、聞かれた?
「ケロロ君、いつからっ…」
「い、いやぁ…ちょっとだけ?何かお話し中だもんで入り辛くてぇ…しかもキララ殿と中尉殿だし怖くて…」
【そう言えば見ていないのによく居ると分かったな?】
【ケロボールの電波は独特なんだよ】
「―っ!!いつから聞いてたのよ?!」
まだ顎を擦って倒れているケロロからケロボールを奪い、プルルがそのまま胸ぐらを掴み引き摺り倒す。
鈍い音と二度目のケロロの悲鳴が司令室に響く。相当激しく打ち付けたようだ。
「いっ、いづって言われでも声小さぐで聞き取れなかったじ!!ぐるじっ!!」
「ふざけないで!!」
プルルは何故こんなに自分が怒っているのか分からない。
ケロロはただ、ケロボールを持って来た。それだけなのに。
分からないのに。分からない事だらけで。
もう何も分からない。
【止めろ】
今にも殴りかかりそうなプルルがピタリと止まる。
声の主はやはりキララだ。怒っている訳では無さそうだが、それでもかなり低い。
【苛立つのも分かるが聞かれてもケロロ軍曹は悪くない。分かる話もしていない。八つ当たりはみっともないぞプルル看護長】
「あ…っ…」
ドサリとケロロを締め上げていた腕を下ろす。
怒りとストレスの吐き出し場所が見つからないからこんな行動を取ってしまう。
今こそ冷静にならなければならないのに。一体何をしているんだ。
「ご、ゴメンなさいケロロ君…」
【急げ】
「―っ!!」
低く突き刺さるようなキララの一言に、弾かれたようにプルルは部屋を後にした。
急いでクルルを無菌室状態にしなければ。やるべき事が漸く出来る。
衛生局員として、絶対にドッグの到着までクルルを悪化させてはいけない。
プルルが司令室から走り去った後。
「あ、え〜っとぉ…。それじゃあ我輩もココから出禁でありますのでぇ…」
【待て】
「はひッ!!」
そう言うと倒していたシートを上げて、キララが初めて瞳を開けた。
残されたケロロはビシリ!と敬礼してはいるが相当困っている。自分1人の目の前には大佐と中尉。
しかもキララはいつものヤン姉の雰囲気と全く違う。【大佐の仮面】を付けている。
ケロロがどう動いていいか分からない間に、キララが手元に4つのモニターを出した。
同時に小隊メンバー全員とモアの目の前にもモニターが突然現れる。
【少し話が有る。小隊各員、そしてアンゴル族の少女もクルル曹長が心配なら聞いて欲しい】
「『ハッ!!』」
キララの声のトーンが少し変わる。
刺さるような声に、少しだけ憂いが混ざっている。
【まずプルル看護長を許してやって欲しい。クルル曹長に関しての彼女の黙秘は軍に関係する事であり、誰にでも話せるものではない。本当は皆に話して助力を求めているんだ。それだけクルル曹長の状態は良くない。だがそれが出来無い単独での辛さを理解して上げてくれ】
「はい…」
【関連性の分からぬ事ばかりを言われて小隊も皆混乱しているだろう。だが看護長はやるべき事をしているだけだ。謝罪が必要なら代わりに私からしよう】
「そんなっ!キララ殿が謝罪ってっ!!」
口先だけの謝罪などいくらでもしてやる。それでプルルの邪魔をしないならば。
義眼の神経接続は完了した。全員の困惑した表情が良く見える。
もう、痛くない。
【ケロロ小隊長に問う】
「ハッ!!」
【クルルが心配か?】
「そ、そりゃあクルルは我が小隊の一員であり、何より我輩達の大事な友人!!心配であります!」
【…小隊諸君、聞いていたな?各自も少なからずはそう思っていると私は信じたい。……だがな】
「ゲロ?」
キララの瞳が一気に変わる。怒りを込めた厳しい視線だ。
【限度を弁えろ】
それに合わせて声色もズシっと痛い棘のあるものに変わる。
「『−っ!!』」
【たった5人の小隊内でも各個人プライベートがあるだろう。それを《心配と嘯いた興味本意》で暴くな】
「あ、暴くとかっ!!我輩たちはただ本当にっ!!」
【そして軍にはお前達下っ端が知らぬ事など腐るほどある。知ればタダでは済まん事がな】
知らなければ楽な事ばかり。
知らなければ巻き込まれない事ばかり。
知っていたせいでプルルは巻き込まれ、現在1人で辛い思いをしている。
それを知りたがるなんて愚かにも程が有る。知ってからでは全てが遅いのだ。
そんな柵(しがらみ)から、守ってやっているのに。
【『連係が良い』と『オトモダチ』は違う。貴様ら小隊に幼馴染が揃ったのはただの偶然だ。そして、その前に貴様等は【1人の軍人】だと言うことを忘れるな。一々『オトモダチ』という言葉を引き摺り込む甘ったれた態度をいい加減改めろ】
「そんなっ…」
【私はお前たちを評価しない。だが、『評価されない事』が何を意味するかよく考えろ】
【キララ大佐、それより今は彼らに地球人達を…】
ガルルの言葉にキララが全員をチラリと一瞥する。
【これ以上失望させるな。私は軍本部や兄のように、お前たちに甘く無い】
「『ハッ!!!』」
瞬間、司令室と4人の前に現れたモニターが消えた。
「いっ、急がないとおおぉおお!!マジちょーこえーっ!!!!もうクルルの馬鹿ああぁぁああああああ!!」
恐怖に怯えてケロロが猛ダッシュで日向兄妹の元へ向かった。
「嫌いだったんだな、ケロロ小隊が」
軽く笑うガルルに、キララがムッとする。
「好きなわけ無いだろ。金ばっかり掛かって何もしていない。【軍人として】は最低ランク。あんな奴等大っ嫌いだ」
普段の小隊なら嫌いではないだろう。馬鹿馬鹿しいと思いながら、それを見ながら仕事のストレス発散をしているのをガルルは知っている。
ケロロ達のやりとりや悪戯に楽しそうに更に酷い悪知恵を授けていたりと、仲は決して悪くは無いのだ。
だが今回は自分もかなり立ち回る上でケロロ小隊は【軍人として】嫌いなのだ。
上手く動かない駒はいらない。
「まぁな。分からんでも無いが、いきなり言い過ぎじゃ無いか?」
「ふん。個人の能力別なら各々もっと上のクラスの部隊で十分やれる。特にドロロとクルルはAでも惜しいのにアホな部隊編成しやがって…」
「だがその2人を制御できるのはケロロ君くらいだ。それにあの甘ったれだから、あのメンバーだから発揮出来る力じゃないのか?」
「随分庇うんだな?地球人の子供にコキ使われて友情だの友達だの…内わけの3人は私よりしっかり年上だっつーのに。お前の弟も情けない限りだ」
「弟の事に口を出さないで貰おうか。アイツはアイツなりにやっている。ギロロが何かヘマをして俺が何か言われようが関係無い」
「オニーチャン、ヤサシーネー。だからブラコンって言われんだよお前…。血縁関係なんか割り切れよ軍人なら。兄弟も何も無い」
【軍人として】は本当に嫌いなのだなと、ヒシヒシと伝わってくる。
戦士としての戦闘能力もプライドも高いキララは特にそうなのだろう。
「そんなに言うならお前も一戦交えてみろ。奇抜な攻撃ばかり考えるから中々楽しめるぞ?」
「でもガルルが手ぇ抜いてやっと勝てた程度の力だろ?遊びで手加減出来る自信が無〜い。5人纏めて葬っちゃうよ」
「1人はアサシントップだったドロロ兵長だぞ?それにクルル曹長もいる」
「その『アサシン』のエリートを部下に使ってるのが私ですケドネ。強いんですケドネ、これでも。クルルと十分張り合ってるんですケドネ」
地球まで、あと少し。
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